来年度の四国アドベンチャーラリー攻略に向けて

2022年5/1に愛媛県大洲市で開催された四国アドベンチャーラリーに参加してきました。この記事は来年度やそれ以降の四国アドベンチャーラリー傘下に向けてそのときの反省を振り返ったものです。

参加した私のスペック

私自身はオフロードは数回走ったことがある程度の初心者(マンガ谷林道とか奈良奥山ドライブウェイとか朝来市道栃原宍粟線とか)。バイクはスーパーカブ110プロ2020年式でほぼノーマル。USB電源とスマホホルダーを付けた以外はチューンはしていない。タイヤもオンロード用のノーマルタイヤでした。オフロードバイク&林道初心者向けを謳うイベントなので初心者かつノーマルカブでも行けるだろうと踏んでの参加でした。
なお行き帰りはそれぞれ約200kmを自走しています。

宿泊に関して

自走で福山から来たので前日の受付時間ぎりぎりという状況でした。バイクが相当数いましたが、翌日の開会式前に比べてまだ余裕はある感じです。事前に参加者はほぼオフ車だとは知っていましたが、見た感じ服装・ブーツが林道やオフ用のガチの人が多く、「私がここに来たのは場違い」な気がしておりました。会場ではキャンプ泊もできるのでお金をあまりかけたくない私はキャンプ泊しましたが、キャンプをしている人はキャンプ好きやBBQでエンジョイしてる人が多くそれなりに賑やかでした。静かにゆっくり休みたいならもう数キロ川上のキャンプ場かホテル泊がよかったと思います。真夜中に空腹で目が覚めたとき、近くにあるラーメン屋の屋台まで腹を満たすため少し走ってきたのですが、盆地で霧が有名な町ということもあるのかテントやバイクの結露が酷かったです。朝5時半くらいには車やバイクの出入りがあって目が覚めました。草地にテントを張ったこともありテントのフライはびしょびょでナメクジが2匹ほど這いまわっておりました。バイクが増えてきてテントが邪魔にになりそうだったので速やかに片づけて開会式を迎えます。しかしあまり遠くまで運営のアナウンスが聞こえず場所を移動しようとしますがほとんどバイクを置く場所がなく草地に突っ込むようにカブを置いて開会式に参加することとします。

私はあまり懐事情がよくないので、今回は節約のために会場の肱川河川敷広場でキャンプ泊を行いました。今年度は参加人数の多さから肱川河川敷広場が会場になっていました。当初は別の場所でしたが、参加への応募が見込んでいた200人を超えたので畑の前河川敷広場から変更になった経緯があります。なので参加人数によっては来年度は違った場所になる可能性がありそうです。会場でのキャンプ泊は許可されているので、自由に行うことができました。特に騒いだりということはありませんでした。会場には前日からずっと仮設トイレが設置されているので用を足すのには困らなかったです。以下は反省について述べていきます。

休息重視ならホテル泊、ワイワイ楽しむならキャンプ泊

特に騒いだりで眠れないということはありませんでしたが、それでもキャンプ泊の参加者の中にはバーベキューをしたり、談笑したり楽しく過ごしている集団をいくつか見かけました。少し離れたところでも微かに笑い声が聞こえる程度ではありました。うるさいというほどではないですが、音に敏感であったり、神経質な人には少し気に障るかもしれません。私の場合は適度に睡眠をとることができましたが、熟睡というほどの深い眠りは取れませんでした。前日に200km自走しての疲れが次の日に影響するほどではありませんでしたが、次の参加の際はしっかりと睡眠をとれるようホテル泊かどこかに宿泊しようと思います。

キャンプするなら夜露とナメクジに注意

キャンプ泊ので困ったのは夜露とナメクジです。まず夜露から。会場の大洲市は盆地で霧がよくでることで、肱川あらしなのど現象でも知られています。会場でテントを張ったときは忘れていたのですが、5月でも凄まじい露で真夜中にはテントもバイクのシートもびしょびしょになっていました。シートに座ったら下着まで濡れてくるような凄まじい露です。夜間にバイクで走るならカバーをかけて濡れないようにする必要がありそうです。さらに肱川河川敷広場にはナメクジが多かったです。朝には私の張ったテントのフライに2匹が這っていたほか、夜中に行った仮設トイレでも3匹のナメクジが這っていました。肱川河川敷広場で設営する際にはナメクジがいそうな茂みや草の生えた場所は避けた方が良さそうです。それか私のようにナメクジが苦手な人は他の乾燥したキャンプ場で設営すべきでしょう。

開会式~出発

半分より下流では会場でのアナウンスが聞こえない

バイクの台数が多い上、移動のためにエンジンを掛ける車両もたくさんいて、受付のために入場してくるバイクも大勢います。なので非常にうるさく、会場のアナウンスは半分より下流側では何を言ってるか全く聞こえません。朝はできるだけ運営のテントに近くに場所を移して指示を待つのがよろしいでしょう。

出発順はチーム→ソロで応募順

これは私の動画でも触れたことですが、出発は8時からです。まずチーム参加の人がチームでまとまって出発して、全チーム出発し終わってからソロ参加者の出発となります。今年は450人を超える参加者で最後の出発は9時頃だったと思います。チーム参加の人が多いのでソロ参加の人は早くても8時半を過ぎないと出発できなかったと思います。チーム参加もソロ参加も出走順はほぼ応募順です。多少前後することはあります。また前日もしくは当日にチームに変更があった場合には出走が一番最後になります。

ラリーのレギュレーション(走るまでわからなかった部分)

四国アドベンチャーラリーのページを見れば大抵のことはわかるのですが、でそこには載っておらず走るまでわからなかったことついて補足的に書いておきます。

画面を常時オンにできるアプリを入れた方がいい

このイベントでは経路を辿るのにジオグラフィカを使うことを推奨していますが、私のアンドロイドのSHV45では数分ごとにどうしても画面がスリープになってしまいました。他のお方のアンドロイドでもあるようなので常時画面を点けっぱなしにできるアプリをいれることを推奨します。
でないと数分ごとに画面が消灯するので、いちいち停車して画面ロックを解除する羽目になりました。

ルートは2つ、出石寺ルートと神南山ルート

今年は参加者が想定より多かったため参加者を2つに分けて

  • 青いゼッケン(番号が半分より若い人)  出石寺ルート→神南山ルート
  • 赤いゼッケン(番号が半分より大きい人) 神南山ルート→出石寺ルート

という風に走りました。参加者の人数が想定よりも多かったことによる措置なので、来年はこのルート分けが変更になる可能性が高と思います。なおどちらのルートも走り切ると一旦会場に戻って、走っていないもう一方のルートをはしることになります。ルートの長さはどちらもほぼ同じです。

CPの位置、制限時間

スタートからゴールまで4つのチェックポイント(以下CP)がありそれぞれリミットタイムがあります。リミットタイムを過ぎてCPについた場合、そこからゴール解除までスタッフの指示に従って近道を帰ってもらうことになります。もちろん舗装路だと思います。CP3をリミットタイム以内に通過すればCP4までコースを全て走破することができますが、CP4にリミットタイムを過ぎて通過した場合、DNFとなり完走証をもらうことができません。走行後のログから割り出したCPの位置と制限時間は以下の通りです。

  • スタート(出発は8:00~9:00にかけて) ←肱川河川敷広場
  • CP1(13:00/25km地点)
  • CP2(14:00/75km地点) ←肱川河川敷広場
  • CP3(14:30/100km地点)
  • CP4(16:00/150km地点) ←肱川河川敷広場/ゴール

CP1とCP3の位置が前半に偏って設置されているので目標時間の設定に注意が必要です。一定のペースで走り続けると想定すると目標タイムはこんな感じでしょう。

  • スタート(9:00) ←肱川河川敷広場
  • CP1(10:10/25km地点)
  • CP2(12:30/75km地点) ←肱川河川敷広場
  • CP3(13:40/100km地点)
  • CP4(16:00/150km地点) ←肱川河川敷広場/ゴール

この時間よりも遅くCPを通過するならその先でペースを上げないとリミットタイムでのゴールは難しくなります。このペースだと平均の速さは21.43km/hとなり、初心者では決して遅くはないスピードで走り続けないとゴールできないといえるのではないでしょうか。逆に言えば条件の良い区間でも20km/hでトコトコ走るなら間違いなくタイムアウトになるでしょう。オフロード区間で直線平坦の条件が良い場所では30km/hくらい出し続けないと時間内の完走は難しいと思います。

リミットタイムを超えるとルートを見回るスタッフが走ります

リミットタイムをすぎるとルートを点検するスタッフに追いつかれます。私は追いつかれたのでCP4までの数十kmをスタッフに後ろを付き添われてのゴールとなりました。最後尾でトラブルにあってもう誰も来ないのではないかという不安に襲われる方もいるかもしれませんが、最後には見回りのスタッフが走るのであまり不安がることもないと思います。

閉会式は時間通り行われる

私は最後尾を走っていて遅くて閉会式をまたしていないか心配になりましたが、無用な心配でした。閉会式はまだゴールしていない人がいても時間通り行われます。なので私のようにゴールのリミットタイムを大幅に超過した人は閉会式が済んで参加者の大部分が解散して、ガラガラになりつつある会場に帰ることになります。焦る必要はないです。あとゴールしたときはちゃんと受付の手続きを忘れずに。そうしないと行方不明ということになってしまいます。

あとは感想とか色々

舗装路の走り方が少し変わった

条件の悪い未舗装路を一日ずっと走るので、未舗装路ならではの運転技術が少し身に着きます。丁寧なアクセルワークや車体をできるだけ真っすぐにする技術などです。詳しくは動画で言ったので省きますが、オフロード走行で感覚や精密さが鋭くなったと思います。これはオフロードを一日中走ったからわかったことです。時間内に完走できなかった悔しさも大きかったですが、帰り道でこれに気付いてオフロードをもっと走りたくなりました。

カブでの走行は悪くない

私がニコニコに上げた動画のコメントでノーマルのカブはオフロード走行には適していないという見方がいくつかありましたが、今回のコースでは軽さと扱いやすいパワーが最大の強みだったと思います。倒れても一人で起こせる、ぬかるみにハマっても押して出せる、スライドさせながら通過するようなコーナーを滑るか滑らないかのパワーで走り抜けるなど。
ただデメリットもあります。小径タイヤでギャップに弱い。最低地上高が低いのでエンジンやステップにガンガン石や枝が当たる。これら動画内で触れたもの以外に、小径タイヤゆえに直進安定性が弱い、サスペンションがオンロード仕様なのでショックを吸収できない点があります。ギャップに弱いのに加えて直進安定性が弱いので小さな石を踏んだだけでハンドルが右へ左へ取られてしまいます。さらに旋回性能を上げた狭小で低いハンドルも障害物の多いオフロードでの直進性能を大きく下げています。なので比較的後ろの出発のおかげで、先行者が作った轍にかなり助けられた部分が多かったと思います。小石や枝が先行者の通過するときに跳ねて轍にあまり障害物がなかったためにハンドルを取られることも少なかったです。またカブプロでは車体特性ゆえコーナーでは車体を傾けながら通過させることが多くなりがちでした。サスペンションが硬かったのは運転上障害でしたが、それ以上にリムが変形しないか不安でした。
総評するとカブ110プロで走るのは十分可能で、速度さえ十分に出せれば制限時間内の完走も可能でしょう。ただ、カブ110プロの各部分への負担を考えるとあまりやりたいことではありません。

また参加するか?

参加についてできるなら来年もしたいと考えています。愛車のよつぶちゃんことカブ110プロでの参加も選択肢としてない訳でないですが、できるならオフ車を増車しての参加を目指しています。
今年はノーマルカブに新聞配達員の服装とネタに走りつつも、ノーマルカブした選択肢が無かったのでこのような参加となりました。応募した時の心持としては「旨いかどうかは食ってみなければわからない」という心持でした。色々と教訓になることが多かったのと、悔しかったのでリベンジを果たすつもりです。
ただ先述したようにカブプロではカウルが割れないか、エンジンのフィンやリムなどが変形しないかなど心配ごとがあります。カブはどんな状況でも走れるバイクとして残しておきたいのでできるだけノーマルからチューンやカスタムをしないつもりです。そのためカスタムやチューンでそうした不安を取り除くのではなくオフを走っても問題が起きにくい車両を増車したいと思っているのです。
いくつか思案をしているところです。どこから資金を調達するか、どのお店から購入して付き合っていくか、どのような運用をするか、いつ契約するかなどです。この大会での走行性能にはやや疑問符が付きますが、少なくともカブプロよりは走破性能はいい車両になると思われます。

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